余白-コトバの外側

白と黒の間に世界は無限に在る

-the birthday- 夢のあとさき

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印刷の変遷は

内側から見ると手工業から機械化をのぼりつめた後、デジタル化していった

アートを

特殊な階級の人たちの元から町の人々が楽しむものへ

広めていったのは印刷だ。

ミュッシャからカッサンドラ。

大好きな作家たちはそこから出てきた。

 

Gデザインをし始めたころ

まだマッキントッシュは生まれていなかった。

ロットリングや烏口で線を引き、写植屋さんに文字を作ってもらい

カッターとペーパーセメントもデザイナーの道具。

色紙でコラージュしたものが原稿だったりした。

印刷がもっと一般的になると、まぁデザイナーもいらなくなるか。

そんな時代も来るだろう。

そうなっても、わたしは創るさ。

生きてる限り。表現したいものがある限り。

 

ありがとう。

この場所が産んできたもの。

この場所が持っている記憶。

 

この日、いくつかの種が

みなの胸奥に飛んで落ちて

ある日また芽が吹いていく。

全然違うものとして。

 

そして言う。

「そういえば、あの日が最初だったよね」と。

きっと言うよ。

 

-the birthday-

まだ来ない新しいものの

誕生日おめでとう。

 

写真: 松鹿舎(奥田晃介・菜々子)
※いい写真を。ありがとうございます。
笑いながら描いてますね。すごく楽しかった。
太鼓の音が心臓の音だった。
ここから先に、何かが咲いていく。そんなことを描きたかった。

 

 

 

黒に潜る

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去年、にぎわいの家で展示した屏風を

 

すこし我儘をいい

 

なおしてもらいました

 

やはり

 

縁がないほうがすき

 

せっかくつけてくれたに

 

ごめんなさい

 

黒の懐というタイトルで

 

描いたこの屏風は

 

なんだか水の中に

 

潜るような風にみえる

 

私が

 

潜りたいからかな。

篭の底にうずくまる

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墨いがいのお仕事も少ししなくてはと

今日は

頑張ってみました

デザインしたり

記事を書いたり

構築したり

そゆことは

簡単に出来ちゃうのに

描くのは時々

果てしないことのように

思える

描きたいものが

像として現れるのは

まだ時間がかかるのだろうと思う

向き合う覚悟はできているつもりなのだけど

 

明日香の春、いざよいの和藝

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搬入が無事に終わりました
 
墨絵と
 
おちょこと
 
 
カフェの各テーブルにも
 
小さな展示を置きました。
 
写真は
 
「薔薇を浮かべて」
 
テーブル毎に違うので
 
店内回ってみてください
 
正面には去年のにぎわいの家の
 
展示の屏風を少し変えて頂きました。
 
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去年の筆
 
去年はこれを仕上げるのが
 
結構時間がかかったけど
 
今はもう
 
体が覚えてる
 
進化する春
 
と言いながら
 
納品書を作るのをすっかり忘れていた私。
 
いかんなぁ。最近ヌケてる。
 
Sumihikoも初一般公開。手にとって見てみてください。
 
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