余白-コトバの外側

白と黒の間に世界は無限に在る

2018-01-01から1年間の記事一覧

月の舟(蒼き森と月 挿入歌)

ほの蒼き空のしじまを 愛しいそなたを胸に抱いて そなたを見送る 森の梢が 悲しみの風にゆれている 行先は旅人しらず 白き月の小舟でゆこう どこまでも そなたを抱いて 天紅き時のゆうべに 愛しいそなたを胸に抱いて そなたを見送る 群れの小鳥が 弔いの歌を…

ゆめはいつも

合唱団アンサンブルAiさんの団歌のための作詞。白い襟ににブルーのリボン恋よりもおしゃべりが好き少女のころの雨の帰り道ぬれて藍にとける つゆ草の花花は歌う花は歌うゆめはまだ けむる霧のなか春の枝にさえずるカノン呼ぶ声もどこか不器用な草萌えて芽吹…

変態【蛹の中の幼虫は安らかなのか?】

青虫の眠りが覚めたらすでに華麗なる蝶なのだという夢を蛹の中のモノはみていないそのような約束を神はしない殻は柔らかすぎて鎧にはならないあやふや過ぎてゆりかごにもならないただ、閉じるという意思表示にすぎない 閉じた世界にも外界の音は明確に透けて…