余白-コトバの外側

白と黒の間に世界は無限に在る

アートなんて。デザインなんて。伝統の前では小さなこどもにすぎない

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揺るぎなき歴史

 
それは
 
丁寧に積み重ねられた
 
いちにちの
 
気が遠くなりそうな地層
 
その
 
堅いぢめんの上に
 
豊かな実りがある

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堅い地盤の上にあるのは
 
飾られた景色じゃなくて
 
生きてるモノたち
 
このたしかな地面は
 
わたしたちの革命など
 
もろともしない。
 
だからやりたい。伝統に敬意を払いつつ
 
墨運堂さんの墨職人さんと松尾捺染の染め職人さん


月の下に秘める恋のような 【ochocoyaさんとのコラボレーション陶器】

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おちょこやさんの陶器に

絵を付ける作業は

たのしい

焼き上がりを待つ時間は

フィルムカメラの現像待ちの

時間に似てる

撮影ではいつもがっかりしていたけれども

陶器の上に流れる筆の跡は

意図しない趣を創りだす

黒土の上に

ゆらゆらと咲いた花の絵は

ふたりが別々に

同じ名を考えてた

「月下美人」と

 

the birthday 【鶴身印刷株式会社】 

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昭和を支えた工場が終わる

どの道具も

ずっしりと

こなしてきた仕事の量を

物語る

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もう動いていない工場の

胎内は

私たちにはまだ

どくどくと

流れる血の音が

聞こえていくかのようだ

これは弔いの儀式ではないと

暗黙の裡に

皆がかんじた

 

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工場から帰る道

それぞれの

中に何かが

動き始めた

-the birthday-

何が生まれるのか

4月23日 京橋で https://www.facebook.com/events/418358775017106/

 

 

 

 

はじまりとおわり。そしてめぐる【奈良のゲストハウス OKU襖絵】

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一の襖

はじまり。一。

そこにたしかに在るもの。
春日の山並みを一に見立てて描く。
山から空に帰る水の成る雲。

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結の襖

終末。まる。花玉。

無。花は無が孕む命。
種になる前のまだ象のない花。
花は無がみた夢のかたち。

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巡りの襖

あうん。それはめぐる。円。
円に重ねられた阿吽の梵字

ゲストハウスOKU襖絵
墨アートとデザイン:イマタニタカコ
カリグラフィー:くず上ともこ

 

早春の庭

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お天気はわりといつも味方のほう


この日も


二月だとは思えない日差しの温かさ

きらきらと光る水面と

白梅の清らなふくらみ

ライブの準備をしていたら

 

「はるかすが映る場所どこですか」と聞かれた。

パワースポットなんだって

昨日みつけた、池の横の道をおしえてあげました。

 



慶沢園「花笑みの和藝術展」でライブパフォーマンス