青虫の眠りが覚めたら
すでに華麗なる蝶なのだという夢を
蛹の中のモノはみていない
そのような約束を神はしない
殻は柔らかすぎて鎧にはならない
あやふや過ぎてゆりかごにもならない
ただ、閉じるという意思表示にすぎない
閉じた世界にも
外界の音は明確に透けて届く
そのものは
不安と恐怖にのたうちながら
粛々と時を編む
内に溜める精神だけが
この変態の糧なのだ
青虫の眠りが覚めたら
すでに華麗なる蝶なのだという夢を
蛹の中のモノはみていない
そのような約束を神はしない
殻は柔らかすぎて鎧にはならない
あやふや過ぎてゆりかごにもならない
ただ、閉じるという意思表示にすぎない
閉じた世界にも
外界の音は明確に透けて届く
そのものは
不安と恐怖にのたうちながら
粛々と時を編む
内に溜める精神だけが
この変態の糧なのだ