銀練墨色

白と黒の間に世界は無限に在る

つくるコト

椰子の木は唄う、南風は運ぶ。唄は滑らかな海をわたる。

南の島の家に 波と風を描きたいと思った。 風は扉を開けてすぐの玄関に。 波は横たわり休む間に。 風は細い空気の動き 椰子の木にまとわり 島の記憶を運ぶ。 海岸に寄せる波が 風の中に 潮をのせる。 そんな筆の運びを想う。 山に守られて育ったわたしは 海…

六月の青い水の底

ふたつの大きな出し物を終えて もう夏には何もしない。 ずっと水面でぷかぷか浮いていた 「やりたい事の泡」が ゆっくりと丸くなって 水の底に落ちていく。 すとんすとんと 綺麗な丸になって、しばらくそこで熟すのだ。 泡が「実になろう」と決まるのは 決意…

南の島の端っこに風の通る道をみつけに

走るときは 前を見ていないと 時々危ないわけなのだが 何かにぶつかったり 道を間違えたり そういう類の失敗について。 しかしながら ここ数ヶ月は 走りながら見ているのは前でも後ろでもなく 横でもなく 私自身のなかだ。 今走っている道と 私の中にあって …

時間が足りない夏に小さな別離をいくつか課す

にぎわいの家の蔵展示。 茶屋町のスロウデイ。 そこに割り込む沖縄のゲストハウス。 こんなことばかりしていたら 楽しすぎて破産しそうな予感、 今日 やることを選ぶべきという言葉をもらった そうなんだろうなと 少し前からわたしも どこかで気がついていた…

巣にもどる六月

夏は墨が腐るので去年、ちいさな冷蔵庫を買った。 屋根裏の一番暑い私のアトリエ 私の巣。 四月と五月、飛び続けた翼を 休める六月 ほんとうに休めるかどうかは別として 出し尽くした・・・・ 巡業した・・・・ 描きたい。 巣にもどって描きたい。

生まれた町

木漏れ日の揺れる道 階段のコンクリから伸びる草 坂と信号 学園前をあるく 生まれた町 あやめ池小学校 伏見中学 一条高校 京都の短大 大阪の会社 いつも学園前はおかえりと 言っていた 近商ストア 1番はしっこの店は本屋さん パーラー プリンに憧れた 百楽 …

壁、また、壁、のクエスト消化中

子供の日 小さな草花が路地に咲く長屋のゲストハウスのお庭でゴンチチをかけながら小さなお花の絵を描いた空から光は溢れていて甘い白ワインを飲みながら人々はにこにこして 金色のお休みという名前にふさわしいよな一日。次の日いつのまにかメンバーに入っ…

黒に潜る

去年、にぎわいの家で展示した屏風を すこし我儘をいい なおしてもらいました やはり 縁がないほうがすき せっかくつけてくれたに ごめんなさい 黒の懐というタイトルで 描いたこの屏風は なんだか水の中に 潜るような風にみえる 私が 潜りたいからかな。

篭の底にうずくまる

墨いがいのお仕事も少ししなくてはと 今日は 頑張ってみました デザインしたり 記事を書いたり 構築したり そゆことは 簡単に出来ちゃうのに 描くのは時々 果てしないことのように 思える 描きたいものが 像として現れるのは まだ時間がかかるのだろうと思う…

戦闘服

ニッカポッカは とても機能的にすぐれています。 ゆとりのある膝まわりは 立ったり座ったり屈んだりしゃがんだり あらゆる動きを圧迫せず タイトに締まった足首は動きを邪魔しないとともに 足元に置かれた道具を絡めとることもなく しかも、大きなお尻をすっ…

連鎖、また連鎖。

一昨年の秋に奈良公園で紅く散っていたのが愛おしくて拾い集めて糸でつないだそのまま紅葉は私の壁で枯れていったひとつたった一歩とかたった一言とかたった一度のたまたまとかそんなことが繋がって跳ねていくそれはまわりにも音叉の振動のように連鎖してま…

アートなんて。デザインなんて。伝統の前では小さなこどもにすぎない

揺るぎなき歴史 それは 丁寧に積み重ねられた いちにちの 気が遠くなりそうな地層 その 堅いぢめんの上に 豊かな実りがある 堅い地盤の上にあるのは 飾られた景色じゃなくて 生きてるモノたち このたしかな地面は わたしたちの革命など もろともしない。 だ…

墨色のできるまで

黒と鼠を出すためにつくられるたくさんのいろモノクロの墨絵を再現するためにつくられた何版もの版一枚に何人もの職人さんの手が必要なのか私の原画がテキスタイルになるまでかけられる人と手間泣きそうになった。ありがたくて。