銀練墨色

白と黒の間に世界は無限に在る

六月の温度

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雨の匂いのする午前

 

部屋のあちこちに生まれる

 

仄昏いもあもあ

 

闇に育つ前のちいさな塊

 

なにか懐かしい

 

子どもの頃の風邪のおふとんの中

 

遊びつかれた夕暮れの帰り道

 

会った気がする

 

馴染んだ温度の

 

ちいさな昏いもあもあ

 

 

 

 

月の舟(蒼き森と月 挿入歌)

 

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ほの蒼き空のしじまを

愛しいそなたを胸に抱いて

そなたを見送る 森の梢が

悲しみの風にゆれている

行先は旅人しらず

白き月の小舟でゆこう

どこまでも そなたを抱いて

 

天紅き時のゆうべに

愛しいそなたを胸に抱いて

そなたを見送る 群れの小鳥が

弔いの歌を鳴いている

その歌は詠み人しらず

白き月の小舟でゆこう

どこまでも そなたを抱いて

白き月の小舟でゆこう

どこまでもそなたを抱いて

ゆめはいつも

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合唱団アンサンブルAiさんの団歌のための作詞。

白い襟ににブルーのリボン
恋よりもおしゃべりが好き
少女のころの雨の帰り道
ぬれて藍にとける つゆ草の花
花は歌う花は歌う
ゆめはまだ けむる霧のなか

春の枝にさえずるカノン
呼ぶ声もどこか不器用な
草萌えて芽吹くはじまりの季節
ともに愛をかたるうぐいすの声
鳥は歌う鳥は歌う
ゆめは明日いのち育つこと

海を渡る真白の帆船
汐風もあすは街の上
いくたびも出逢い別れては出逢う
めぐり相いかさねる二人のために
風は歌う風は歌う
ゆめはほらいつもそこにある

あいは歌うあいは歌う
ゆめはほら君のそばにある

変態【蛹の中の幼虫は安らかなのか?】

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青虫の眠りが覚めたら

すでに華麗なる蝶なのだという夢を

蛹の中のモノはみていない

そのような約束を神はしない

殻は柔らかすぎて鎧にはならない

あやふや過ぎてゆりかごにもならない

ただ、閉じるという意思表示にすぎない


閉じた世界にも

外界の音は明確に透けて届く

そのものは

不安と恐怖にのたうちながら

粛々と時を編む

内に溜める精神だけが

この変態の糧なのだ









 

 

 

過去は今日の影

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今日と明日は昨日の結果ではなくて

 

過去は今によって様々な価値をつけられる。

 

過去は変えられないどころか

 

過去は常に意味を変える。

 

過去は今日の影のようなものだ。

 

だから、今日も歩こう。

 

 

 

 

 

すとんとスイッチが入った

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夏の幕引きはイキナリであった。

 

秋はすとんと心の真ん中にやって来た。

 

雲の形がまだもこもこしていても

 

肌に触れる空気は秋だ。

 

秋は戦闘の季節で

 

出し尽くす季節で

 

走る季節だ。

 

今は前しかみない。

 

いろんな事は三ヶ月後にふり返ろう。