銀練墨色

白と黒の間に世界は無限に在る

月の舟(蒼き森と月 挿入歌)

 

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ほの蒼き空のしじまを

愛しいそなたを胸に抱いて

そなたを見送る 森の梢が

悲しみの風にゆれている

行先は旅人しらず

白き月の小舟でゆこう

どこまでも そなたを抱いて

 

天紅き時のゆうべに

愛しいそなたを胸に抱いて

そなたを見送る 群れの小鳥が

弔いの歌を鳴いている

その歌は詠み人しらず

白き月の小舟でゆこう

どこまでも そなたを抱いて

白き月の小舟でゆこう

どこまでもそなたを抱いて

ゆめはいつも

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合唱団アンサンブルAiさんの団歌のための作詞。

白い襟ににブルーのリボン
恋よりもおしゃべりが好き
少女のころの雨の帰り道
ぬれて藍にとける つゆ草の花
花は歌う花は歌う
ゆめはまだ けむる霧のなか

春の枝にさえずるカノン
呼ぶ声もどこか不器用な
草萌えて芽吹くはじまりの季節
ともに愛をかたるうぐいすの声
鳥は歌う鳥は歌う
ゆめは明日いのち育つこと

海を渡る真白の帆船
汐風もあすは街の上
いくたびも出逢い別れては出逢う
めぐり相いかさねる二人のために
風は歌う風は歌う
ゆめはほらいつもそこにある

あいは歌うあいは歌う
ゆめはほら君のそばにある

変態【蛹の中の幼虫は安らかなのか?】

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青虫の眠りが覚めたら

すでに華麗なる蝶なのだという夢を

蛹の中のモノはみていない

そのような約束を神はしない

殻は柔らかすぎて鎧にはならない

あやふや過ぎてゆりかごにもならない

ただ、閉じるという意思表示にすぎない


閉じた世界にも

外界の音は明確に透けて届く

そのものは

不安と恐怖にのたうちながら

粛々と時を編む

内に溜める精神だけが

この変態の糧なのだ









 

 

 

過去は今日の影

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今日と明日は昨日の結果ではなくて

 

過去は今によって様々な価値をつけられる。

 

過去は変えられないどころか

 

過去は常に意味を変える。

 

過去は今日の影のようなものだ。

 

だから、今日も歩こう。

 

 

 

 

 

すとんとスイッチが入った

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夏の幕引きはイキナリであった。

 

秋はすとんと心の真ん中にやって来た。

 

雲の形がまだもこもこしていても

 

肌に触れる空気は秋だ。

 

秋は戦闘の季節で

 

出し尽くす季節で

 

走る季節だ。

 

今は前しかみない。

 

いろんな事は三ヶ月後にふり返ろう。

 

 

夏の明け方にみた長い夢

個展前のアトリエのように雑然と散らかった夢だったが、いくつか印象的な箇所があった。

またも美大に在学中という設定だ。

10代に戻ったわけではなく、今の私で、そして筆を探している。

広く近代的な校舎の中でMさんに会い、立体作品を作るという彼女にスカーフを持っていてくれと言われる。荷物で手がいっぱいなのだ。手は空いていないはずなのになぜか腕を組んで来る。実際にはそれほど親密ではない、業界では先生と呼ばれてるMさんと同級生のように腕を組んだ。

女性特有の細く乾いた感触が腕に残った。実際のMさんの腕の感触に似ているのではないかと目覚めてから思う。

彼女の作業場の椅子に預かったものを掛けてあげて、その場を去り探し物を続ける。

あちこちで誰かが作品を作っていて、圧倒される。

ガラスにブルーのリキテックスで描いている人の絵が美しい。

私自身について、モノトーンではなくてもいいのではないかという疑問が湧いて来る。

それは全て夢の中の思考だ。

そう思いながらも探しているのは毛足の長い面相の大きな筆である。いつもの墨で使う筆なのだ。どうやら夢の中でパフォーマンスをするらしい。

先に描いている書家の人が居て、次に描くことになった。筆はさっき見つけたのだ。

墨を借りようとすると、それは大事なものだから貸さないと言われる。

それなら仕方ないと手元を探すと都合よく墨と硯が見つかる。誰かのものだと思うがそれを使って美大のキャンパス内に白い紙を広げ、描く。

が、夢にありがちなことで、風がふき、紙がうまく広がらない。

結局、最後まで描けたのかどうかは記憶に残っていない。

筆を見つけた後、なぜか20年くらい前に一緒にテニスで遊んでいた仲間の1人のiさんと食堂の前で出会い、「あの占い当たった?」と聞かれた。iさんは美大や制作とは全く関係のないところでつき合いのあった人だが、今も大型スーパーなどで偶然に出くわしたりする人だ。

Mさんが親しげに組んで来た腕の感触と、当たったのかもしれない占いのことが印象的な夢のだった。その占いの内容が何だったのかiさんは言わなかったが。

 

今日は外に出なくてもいいことになったので、溜まっていた眠りを貪り続けている。

熊のように寝溜めが出来るたちなのだ。

 

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